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腰痛にはヨガとピラティスどっち?身体の状態で変わる選び方 | 名古屋・栄で「一生モノの美姿勢」を叶える理学療法士のマシンピラティス|姿勢改善・ボディメイクを根本から

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コラム

2025.12.19

腰痛にはヨガとピラティスどっち?身体の状態で変わる選び方

腰痛があると、「ヨガで身体を伸ばした方がいいのか、それともピラティスで体幹を鍛えた方がいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、デスクワークや日常動作で腰痛を繰り返し、姿勢や身体の使い方まで見直したい方には、ピラティスの方が目的に合いやすいと考えます。

一方で、身体全体の緊張が強く、ゆったり身体を動かすことやリラックスする時間をつくりたい方には、ヨガも良い選択肢です。

大切なのは、「ヨガとピラティスのどちらが優れているか」ではありません。

腰痛がある人に必要なのは、今の身体に足りないものを見極め、その状態に合う運動を選ぶことです。

慢性的な腰痛では運動そのものが重要な選択肢の一つであり、WHOも慢性原発性腰痛に対して運動プログラムを推奨しています。また、治療は一律ではなく、その人の身体的・心理的・社会的な要因に合わせることが重要としています。

腰痛にはヨガとピラティスどっちがいい?

「腰痛には結局どっち?」と聞かれたとき、Healthcare Studio ileでは、繰り返す腰痛があり、身体の使い方を変える必要がある方にはピラティスをおすすめすることが多くあります。

たとえば、椅子から立つときに腰を反る、前屈すると腰ばかり丸くなる、物を持ち上げると毎回同じ場所に負担を感じる。

こうした場合、ただ腰まわりを伸ばすだけでは、日常生活に戻ったときに同じ身体の使い方を繰り返します。

必要なのは、「どこまで動けるか」だけではなく、「どこを使って動いているか」を見直すことです。

ピラティスでは、背骨や骨盤、股関節をコントロールしながら動く練習がしやすいため、このような方には目的が合いやすくなります。

実際、慢性腰痛に対するピラティスについては、痛みや身体機能の改善を示した研究があります。

ただし、これは「腰痛なら全員ピラティスをやればいい」という意味ではありません。

ヨガについても、慢性非特異的腰痛に対して、運動をしない場合と比較して痛みや身体機能の改善が報告されています。

つまり、どちらも腰痛に使われる運動です。違いは、「今の自分は何を見直す必要があるのか」にあります。

ヨガとピラティスは何が違う?

ヨガとピラティスは似た動きをすることもありますが、同じ運動ではありません。

ただ、「ヨガ=柔軟性」「ピラティス=筋力」と単純に分けるのも正確ではありません。

ヨガにも筋力を使うスタイルがありますし、ピラティスにも柔軟性や呼吸を重視するエクササイズがあります。

腰痛がある方にとって重要なのは、名前の違いよりもレッスンの中で何をするのかです。

ヨガでは、呼吸とともにポーズを取りながら全身を動かし、身体の緊張をゆるめたり、柔軟性を高めたりすることを目的に取り入れやすい特徴があります。

ピラティスでは、身体を動かしながら骨盤・背骨・股関節などの位置をコントロールし、「どこを使って動くか」を練習しやすいことが特徴です。

だからこそ、腰痛がある人では「どちらが有名か」ではなく、「自分の身体に今どちらが必要か」で選ぶ必要があります。

身体が硬いから腰痛になるとは限らない

腰痛があると、「身体が硬いからストレッチしなければ」と考えやすくなります。

ところが、臨床で身体を見ていると、前屈は十分できるのに腰が痛い方もいます。

たとえば前屈したとき、股関節があまり動かず腰だけが大きく丸くなっている場合です。

見た目としては床まで手が届いていても、その動きをほとんど腰だけでつくっていれば、腰への負担は繰り返されます。

反対に、身体が硬くても、股関節や胸郭をうまく使って動けている人もいます。

つまり腰痛を考えるときは、「柔らかいか硬いか」だけでは足りません。

身体のどこが動き、どこが動かず、どこで代わりに頑張っているのかを見る必要があります。

ヨガが合いやすい腰痛とは

身体全体が緊張しやすく、運動不足で、まず身体を動かす習慣をつくりたい方にはヨガが合うことがあります。

仕事が忙しく、一日中身体に力が入っている。運動らしい運動はほとんどしていない。ゆっくり呼吸しながら身体を動かすと心地よい。

このような方であれば、無理のないヨガを継続することは選択肢になります。

慢性非特異的腰痛を対象としたCochraneレビューでも、ヨガは運動を行わない場合と比較して身体機能を改善する可能性が示されています。一方で、他の運動より明確に優れているとはいえず、一部では腰痛の増悪などの有害事象も報告されています。

だから「腰痛にはこのポーズをすればいい」と自己判断で深く前屈したり、強く腰を反ったりするのではなく、痛みが出ない範囲から始めることが大切です。

ピラティスが合いやすい腰痛とは

ピラティスをおすすめしたいのは、同じ場面で腰痛を繰り返している方です。

長時間座ったあとに毎回腰がつらくなる。立ち上がるときに腰を反ってしまう。前屈や物を拾う動作で腰に負担を感じる。運動していても腰だけが疲れる。

こうした場合は、単純に筋肉が硬いというより、身体の動かし方そのものを見直す必要があります。

たとえばスクワットをするときに、本来動いてほしい股関節が十分に曲がらず、腰を丸めたり反ったりして動作を補っていれば、腰への負担は残ります。

ピラティスでは、負荷を調整しながら骨盤や背骨、股関節を動かし、「腰だけで頑張らない動き」を練習できます。

慢性腰痛を対象とした複数の研究でも、ピラティスによる痛みや機能障害の改善が報告されています。

腰痛がある状態でピラティスを始めるときの注意点や、マット・マシンの違いについては「腰痛×ピラティス完全ガイド」で詳しく解説しています。

ここが、繰り返す腰痛に対してピラティスを選ぶ大きな理由です。

ピラティスをしても腰痛が変わらない人がいる理由

ここは誤解されやすいところです。

ピラティスに通えば、自動的に腰痛の原因が改善するわけではありません。

たとえば反り腰を気にしている人が、エクササイズ中も腰を反ったまま動いていたとします。

本人は「ピラティスで腹筋を鍛えている」と思っていても、実際にはいつもと同じ腰の使い方を繰り返していることがあります。

また、股関節の動きが必要な人に体幹運動だけを続けても、日常動作で腰へ負担が集中する状態は変わりません。

だから重要なのは、ピラティスという種目そのものではなく、

「自分の腰痛がどんな動作で起きているのか」

「そのとき身体のどこが動いているのか」

を確認したうえで運動を選ぶことです。

これはヨガでも同じです。

良い運動を選ぶだけではなく、自分に合った方法で行えているかが重要になります。

腰痛がある人が日常生活で確認したいこと

自分の身体の使い方は、特別なテストをしなくても日常生活からある程度確認できます。

椅子から立ち上がるとき、腰を大きく反っていないか。床の物を拾うとき、股関節ではなく腰だけを丸めていないか。長時間座ったあとだけ痛くなるのか。歩いているときより、同じ姿勢を続けているときにつらいのか。

腰痛が起こる「場所」だけではなく、「どんな動作や状況で起こるか」を見てみてください。

ここが分かると、ただ腰を伸ばしたり鍛えたりするより、何を見直す必要があるのかが見えやすくなります。

強い腰痛がある場合は運動より先に確認が必要

この記事で扱っているのは、主に繰り返す慢性的な腰痛で、運動を検討している方です。

新しく排尿・排便をコントロールしにくくなった、股の間や臀部周囲に感覚の低下がある、脚の力が急激に落ちてきた、といった症状がある場合は、ヨガやピラティスを試す段階ではありません。

こうした症状は、まれですが緊急対応が必要な神経の圧迫でみられることがあり、速やかな医療機関での評価が必要です。

また、強い痛みが続いている場合や、運動するたびに症状が悪化する場合も、まず医療機関で状態を確認してください。

腰痛改善で本当に大切なのは「何をするか」より「なぜ痛むか」

腰痛に対してヨガとピラティスのどちらを選ぶか迷ったら、まず自分が何を変えたいのかを考えてみてください。

身体全体の緊張をゆるめながら、無理なく身体を動かす習慣をつくりたいのであれば、ヨガは良い選択肢です。

一方、日常生活の中で同じ腰痛を繰り返し、姿勢や身体の使い方まで見直したいのであれば、ピラティスの方が目的に合いやすいでしょう。

ただし、本当に大切なのはピラティスをすること自体ではありません。

Healthcare Studio ileでは、痛い腰だけを見るのではなく、立つ、歩く、しゃがむ、前屈するといった実際の動作を確認します。

股関節が動いていないのか、胸郭が動いていないのか、身体を支える力が不足しているのか。

同じ「腰痛」でも、見直すべき場所は一人ひとり違います。

名古屋で腰痛に対してマシンピラティスを検討している方は、「腰痛改善にマシンピラティスがおすすめな理由」も参考にしてください。

「自分の場合はヨガとピラティスのどちらが合うのか分からない」「運動しているのに腰痛を繰り返している」という方は、一度身体の動きを確認してみることをおすすめします。

姿勢や腰痛などの悩みがあり、マンツーマンで身体を見てもらえるスタジオを探している方は、「名古屋でパーソナルマシンピラティスを探している方へ」もご覧ください。


参考文献

World Health Organization. WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain in adults in primary and community care settings. 2023. WHOは慢性原発性腰痛に対して運動プログラムなどを含む個別化された包括的なケアを推奨しています。

Wieland LS, et al. Yoga for chronic non-specific low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2022. ヨガと慢性非特異的腰痛について評価した系統的レビューです。

Patti A, et al. Effectiveness of Pilates exercise on low back pain: a systematic review with meta-analysis. 2024. ピラティスによる腰痛改善について検討した系統的レビュー・メタ解析です。

Yu Z, et al. Efficacy of Pilates on Pain, Functional Disorders and Quality of Life in Patients With Chronic Low Back Pain: A Systematic Review and Meta-analysis. 2023. 慢性腰痛に対するピラティスの疼痛・機能への効果を検討しています。

著者・監修者プロフィール

著者・監修者:水野豪司
理学療法士/Healthcare Studio ile 代表

腰痛や姿勢の悩みに対して、痛い場所だけを見るのではなく、立つ・歩く・しゃがむ・前屈するといった実際の動作と全身のつながりを確認することを大切にしています。

Healthcare Studio ileでは、ピラティスやトレーニングを行うこと自体を目的にせず、一人ひとりの身体を評価したうえで、その方に必要な方法を選び、日常生活で腰へ負担をかけにくい身体づくりをサポートしています。

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