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猫背の原因と改善方法|ストレッチだけで戻る理由を理学療法士が解説 | 名古屋・栄で「一生モノの美姿勢」を叶える理学療法士のマシンピラティス|姿勢改善・ボディメイクを根本から

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コラム

2025.06.01

猫背の原因と改善方法|ストレッチだけで戻る理由を理学療法士が解説

ピラティスで胸式呼吸を行う女性

「姿勢を良くしようと背筋を伸ばしても、気づくとまた猫背になっている」

「胸や肩をストレッチすると一時的に楽になるけれど、仕事を始めると元に戻る」

「猫背を直したくて肩甲骨を寄せているけれど、肩や腰が疲れる」

このような場合、背中が丸いという見た目だけを直そうとしても、猫背は変わりにくくなります。

結論からいうと、猫背を見直すときに大切なのは、

「背中をまっすぐにすること」

ではありません。

胸椎・胸郭・骨盤・股関節など身体全体が必要な範囲で動き、その状態で無理なく身体を支えられるかを確認することです。

同じように背中が丸く見える人でも、長時間の座位で胸椎が動きにくい人、骨盤を前へ押し出して立っている人、腕を上げると腰を反ってしまう人では、見直したいポイントが違います。

だから猫背改善では、

「猫背だから胸を張る」

「肩が前だから肩甲骨を寄せる」

と全員に同じ方法を当てはめるのではなく、なぜその姿勢になっているのかを確認することから始めます。

猫背とは?背中が丸いこと自体が悪いわけではない

「猫背」は日常的に使われる言葉で、背中が丸く見える、頭が前へ出ている、肩が前へ出ているといった姿勢をまとめて表現することが多い言葉です。

しかし、人の背骨はもともと一直線ではありません。

胸の背骨である胸椎には後ろへ丸くなる自然なカーブがあります。

そのため、

「背中が丸い=悪い姿勢」

と考える必要はありません。

確認したいのは、その姿勢しか取れない状態になっていないかということです。

たとえば、

胸を起こそうとしても胸椎がほとんど動かない。

腕を上げると腰を大きく反らないと上がらない。

長く座ったあと、身体を起こすのがつらい。

胸を張った姿勢を保つために肩や腰へ力を入れ続ける。

という場合は、見た目の形だけではなく身体の動きまで確認する必要があります。

運動によって姿勢アライメントに変化がみられた研究はありますが、効果は対象や運動内容によって異なります。「この運動をすれば全員の猫背が治る」という一つの方法が確立されているわけではありません。

猫背になる原因は一つではない

猫背について調べると、

「胸の筋肉が硬い」

「背中の筋肉が弱い」

「腹筋が弱い」

「骨盤が歪んでいる」

など、さまざまな原因が出てきます。

これらが関係する人はいますが、どれか一つですべての猫背を説明することはできません。

猫背を見直すときは、次のような身体の状態を組み合わせて考えます。

長時間座り続けて胸椎・胸郭を動かす機会が少ない

デスクワークやスマートフォンを長時間使っていると、同じ姿勢で過ごす時間が増えます。

長時間座ることそのものが「猫背を作る」と単純に言うことはできませんが、若年成人を対象とした研究では、座っている時間が長く身体活動量が少ない人ほど胸椎の可動性が小さいことが報告されています。

問題は「座ったらダメ」ということではありません。

同じ姿勢が続き、普段ほとんど胸郭や背骨を動かしていない状態になっていないかを見ることが大切です。

特にデスクワークで猫背が戻りやすい方は、デスクワークの人ほど猫背が治りにくい理由も参考にしてください。

胸を起こす動きを腰で補っている

猫背を直そうとして、

「胸を張ってください」

と言われた経験がある方も多いと思います。

しかし、胸椎・胸郭を十分に動かせない人が無理に胸を張ると、胸ではなく腰を反らせて上半身を起こすことがあります。

すると、

背中は一見まっすぐになる。

でも腰が反る。

肋骨が前へ出る。

肩や腰へ力が入る。

という姿勢になります。

これは「猫背が改善した」のではなく、別の場所を使って形を変えている状態です。

良い姿勢は、力を入れ続けて作るものではありません。

骨盤や股関節の位置によって上半身が丸く見えている

猫背は背中だけで起こるとは限りません。

たとえば骨盤を身体より前へ押し出し、胸郭を後ろへ倒して立っている場合、身体全体のバランスを取る中で頭や肩が前へ出て見えることがあります。

この場合、

背中を伸ばす。

肩甲骨を寄せる。

だけでは、立ち方そのものは変わりません。

実際の姿勢を見るときには、頭・肩だけではなく、胸郭・骨盤・股関節・足元まで含めて確認します。

肩甲骨や腕の動きと胸郭がうまく連動していない

猫背や巻き肩が気になると、肩甲骨を後ろへ寄せ続けようとする人がいます。

しかし、肩甲骨は固定するためだけの骨ではありません。

腕を上げたり、手を伸ばしたりするときには、胸郭の上を動く必要があります。

そのため、猫背改善では、

「肩甲骨を良い位置へ固定する」

より、

「胸郭と肩甲骨が必要に応じて動ける」

ことを確認します。

猫背がストレッチだけでは戻りやすい理由

ピラティス初心者が安心してレッスンを受けている様子

胸の前をストレッチした直後に、

「背中が伸びやすくなった」

と感じることはあります。

ストレッチによって動きやすさが変わるのであれば、その方法を使う意味はあります。

ただし、ストレッチで身体を動かしやすくしたあと、普段と同じ座り方・立ち方・腕の使い方へ戻れば、見た目も元に戻りやすくなります。

猫背改善で必要なのは、

硬い場所を動かす。

そこで終わりではありません。

動くようになった範囲を自分でコントロールする。

さらに、それを座る・立つ・歩く・腕を動かすといった日常動作へつなげる。

ここまで考える必要があります。

「ストレッチを続けているのに変わらない」という方は、猫背が治らない人に共通する原因も確認してみてください。

「インナーマッスルが弱いから猫背」と決めつけない

猫背について、

「腹横筋が弱い」

「多裂筋が使えていない」

「インナーマッスルが働いていない」

と説明されることがあります。

しかし、姿勢は特定の一つの筋肉だけで維持しているわけではありません。

呼吸をしながら座る。

身体を起こす。

腕を上げる。

歩く。

こうした場面では、複数の筋肉や関節が協調して身体を支えています。

そのため、

「腹横筋に力を入れ続ける」

ことが猫背改善のゴールではありません。

むしろ、

息を止めずに身体を支えられるか。

腕や脚を動かしても姿勢を過剰に固めなくてよいか。

必要なときに身体を丸めたり伸ばしたりできるか。

を確認することが重要です。

呼吸と猫背について詳しく知りたい方は、猫背が治らない人に共通する「呼吸が使えていない」問題も参考にしてください。

猫背改善で本当に見直したい3つのこと

猫背改善のためにピラティスをしている女性

1.必要な場所が動くか

まずは、動きにくい場所を確認します。

たとえば、

胸椎を伸ばせるか。

胸郭をひねれるか。

腕を上げられるか。

股関節から身体を前へ倒せるか。

などです。

身体が動かない状態で「良い姿勢を保とう」としても、別の場所へ力が入りやすくなります。

2.その位置で無理なく身体を支えられるか

動くようになったら、次は身体を支えられるかを確認します。

ここで大切なのは、

「背筋にずっと力を入れる」

ことではありません。

呼吸しながら、その位置で身体をコントロールできることです。

胸を起こした瞬間に腰を反る。

肩を後ろへ引かないと姿勢を保てない。

息を止めないと身体が安定しない。

という場合は、まだ姿勢を力で作っています。

3.日常動作でも使えるか

最後に見るのが、実際の生活です。

座る。

立ち上がる。

歩く。

パソコンを見る。

スマートフォンを見る。

腕を上げる。

荷物を持つ。

スタジオで一瞬きれいな姿勢が作れても、普段の動きが変わらなければ元に戻ります。

猫背改善では、エクササイズそのものより、そこで覚えた身体の使い方を日常へつなげることが重要です。

何から取り組めばよいか分からない方は、猫背改善は何から始める?理学療法士が勧める正しい順番で詳しく整理しています。

自分の猫背を確認する3つのチェック

腕を上げたときに腰を反っていないか

自然に立った状態から両腕を頭の上へ上げてみてください。

このとき、

腰の反りが急に強くなる。

肋骨が前へ出る。

身体を後ろへ倒さないと腕が上がらない。

という場合は、肩だけでなく胸郭・背骨の動きも確認する必要があります。

胸を張ったときに力みが増えていないか

次に「良い姿勢」を作ってみます。

胸を張った瞬間に、

肩へ力が入る。

腰が反る。

息がしづらくなる。

数十秒で疲れる。

という場合は、その姿勢を長時間保つ必要はありません。

「頑張れば保てる姿勢」ではなく、「無理なく動ける姿勢」を探します。

力を抜いたとき、どこへ戻るかを見る

一度姿勢を整えたあと、力を抜いてみてください。

すぐ元へ戻るのであれば、

「意識が足りない」

と考えるのではなく、

なぜその位置が身体にとって楽なのかを確認します。

胸椎の動きなのか。

骨盤や股関節なのか。

座り方なのか。

人によって違います。

猫背改善にピラティスを使う理由

ピラティスは、筋力だけではなく、体幹の安定性・柔軟性・身体のコントロール・姿勢・呼吸などを組み合わせながら行う運動として整理されています。

また、ピラティスと姿勢についてまとめた近年のシステマティックレビューでは、複数の姿勢指標で改善が報告されています。ただし、対象や評価方法、運動内容にはばらつきがあり、「猫背ならピラティスをすれば必ず改善する」という意味ではありません。

Healthcare Studio ileが猫背にピラティスを使う理由も、

「ピラティスだから猫背が治る」

からではありません。

身体の使い方を練習する手段として使いやすいからです。

マシンを使って動きの難易度を調整できる

自分の身体だけでは胸を起こした瞬間に腰を反ってしまう人でも、マシンの補助を使うことで、負荷や動く範囲を調整できます。

無理に理想の形を作るのではなく、現在の身体でコントロールできる条件から練習します。

胸郭・骨盤・肩甲骨を一緒に動かせる

猫背だから背中だけを動かす必要はありません。

腕を動かしながら胸郭を動かす。

股関節を使いながら体幹を支える。

呼吸しながら姿勢を変える。

このように身体全体を使った運動へつなげられることがピラティスの利点です。

必要ならトレーニングまでつなげる

ピラティスだけにこだわる必要もありません。

身体の位置や動きが分かってきたら、スクワットやヒップヒンジなど、実際の生活に近い運動へ進めます。

ピラティスもトレーニングも目的ではありません。

猫背を無理に伸ばすのではなく、必要な姿勢で身体を動かせるようにするための手段です。

猫背は何回くらいで変わる?

ピラティスの初回体験を申し込む女性の笑顔

猫背改善に、

「5回で治る」

「3か月で必ず変わる」

という一律の回数はありません。

そもそも、

胸椎の動きが不足している人。

姿勢を力で作っている人。

長時間のデスクワークで同じ姿勢が続く人。

身体は柔らかいのに支えにくい人。

では必要な期間が違います。

見るべきなのは回数だけではなく、

以前より楽に身体を起こせるか。

姿勢を保つための力みが減ったか。

腕を動かしても腰や肩へ負担を逃がさなくなったか。

日常生活で元へ戻りにくくなったか。

といった変化です。

通う回数について詳しく知りたい方は、猫背改善は何回通えば変わる?回数と期間の考え方をご覧ください。

実際の身体の変化の一例は、9回のピラティスで猫背姿勢に変化がみられたビフォーアフターでも紹介しています。

※ビフォーアフターはその方個人の変化であり、同じ回数・同じ結果を保証するものではありません。

猫背に肩こりや強い痛みがある場合は、姿勢だけで判断しない

猫背に見えるからといって、肩こり・首の痛み・背中の痛みの原因をすべて姿勢だけで説明することはできません。

特に、

痛みが強くなっている。

手や腕にしびれがある。

力が入りにくい。

転倒や外傷のあとから症状が出た。

などがある場合は、「猫背を直せばよい」と自己判断せず、必要に応じて医療機関へ相談してください。

姿勢は身体を見る一つの情報であって、症状のすべてではありません。

猫背を直すなら「胸を張る」より、なぜ丸くなっているかを見る

猫背改善で最も避けたいのは、

「猫背だから背中を伸ばせばいい」

と形だけを修正することです。

胸椎が動きにくいのか。

骨盤や股関節の位置が関係しているのか。

腕を動かすと身体が崩れるのか。

長時間同じ姿勢が続いているのか。

その人によって理由は違います。

だから猫背を見直すときは、

まず動ける場所を増やす。

次に、その位置を無理なく支える。

最後に、座る・立つ・歩く・腕を使う動作へつなげる。

という流れで考えます。

背筋を伸ばし続ける身体ではなく、必要に応じて丸まることも伸びることもできる身体を目指します。

名古屋・栄・矢場町で猫背や姿勢を身体の使い方から見直したい方へ

Healthcare Studio ileでは、猫背を見た目だけで判断して、

「胸を張りましょう」

「肩甲骨を寄せましょう」

と全員に同じ運動を行うことはしていません。

立った姿勢だけではなく、

腕を上げる。

前屈する。

スクワットする。

片脚で立つ。

歩く。

といった実際の動作を確認し、背骨・胸郭・骨盤・股関節・肩甲骨がどのようにつながっているかを見ます。

そのうえで、一人ひとりに必要な身体の使い方を練習する手段として、マシンピラティスやトレーニングを活用します。

「ストレッチしても猫背が戻る」

「良い姿勢を保とうとすると疲れる」

「自分の場合は何を直せばいいのか分からない」

という方は、名古屋・栄で姿勢を動作から見直すパーソナルマシンピラティスもご覧ください。

姿勢の形を無理に変える前に、一度「なぜ今の姿勢になっているのか」を実際の身体の動きから確認してみてください。

観葉植物のあるピラティススタジオでレッスンを受ける女性

参考文献

  1. Li F, Dev RD, Soh KG, Wang C, Yuan Y. Effects of Pilates on Body Posture: A Systematic Review. Archives of Rehabilitation Research and Clinical Translation. 2024. ピラティスと姿勢変化について検討したシステマティックレビューです。
  2. Li F, et al. Effects of Pilates exercises on spine deformities and posture: a systematic review. BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation. 2024;16. ピラティスによる脊柱・姿勢への影響を検討したレビューです。
  3. Porto AB, Nascimento Guimarães A, Alves Okazaki VH, et al. The effect of exercise on postural alignment: A systematic review. Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2024;40:99-108. 運動と姿勢アライメントの変化について検討したシステマティックレビューです。
  4. Wells C, Kolt GS, Bialocerkowski A. Defining Pilates exercise: a systematic review. Complementary Therapies in Medicine. 2012;20(4):253-262. ピラティスを筋力・体幹安定性・柔軟性・身体コントロール・姿勢・呼吸などを含む運動として整理したレビューです。
  5. Heneghan NR, Baker G, Thomas K, Falla D, Rushton A. What is the effect of prolonged sitting and physical activity on thoracic spine mobility? BMJ Open. 2018;8:e019371. 座位時間・身体活動量と胸椎可動性の関係を検討した研究です。

著者・監修者プロフィール

著者・監修者:水野豪司
理学療法士/Healthcare Studio ile 代表

猫背や反り腰などの姿勢を見る際に、見た目だけで「背中が丸い」「骨盤が傾いている」と判断するのではなく、背骨・胸郭・骨盤・股関節・肩甲骨など身体全体のつながりと、立つ・座る・歩く・腕を動かすといった実際の動作を確認することを大切にしています。

Healthcare Studio ileでは、一人ひとりの身体を評価したうえで、ピラティスやトレーニングを身体の使い方を変えるための手段として活用しています。

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