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コラム

2025.12.31

脊柱管狭窄症がなかなか良くならない本当の理由|理学療法士が解説

「脊柱管が狭くなっていますね」

そう言われてから、治療を続けているのに思うように良くならない。

薬も飲んでいる

リハビリも受けている

マッサージや整体にも通っている

それでも、

・歩くとすぐに痛くなる

・しびれがなかなか引かない

・良くなったと思ってもすぐ戻る

そんな方は少なくありません。

実は脊柱管狭窄症が良くならない理由は、

「狭くなっているから」だけでは説明できないケースがとても多いのです。


脊柱管狭窄症は「狭くなっている=痛い」とは限らない

脊柱管狭窄症というと、

・神経が圧迫されている

・通り道が狭い

・だから痛い

というイメージを持たれがちです。

しかし臨床では、

画像上は狭窄があっても、痛みがほとんどない人

狭窄は軽度なのに、強い症状が出ている人

この両方をよく見かけます。

つまり、

「狭い=必ず症状が出る」

「広げれば治る」

という単純な話ではありません。


なぜ治療を受けているのに良くならないのか

安静や痛み止めだけでは根本改善にならない理由

薬や注射は、

今出ている痛みを抑えるための手段です。

それ自体は悪いものではありませんが、

・なぜ神経にストレスがかかっているのか

・なぜ負担が繰り返されているのか

この部分が変わらなければ、

痛みは「落ち着いては戻る」を繰り返します。

「年齢のせい」で終わってしまうケース

加齢変化は確かに関係します。

ただし、

年齢=必ず悪化

年齢=もう仕方ない

ではありません。

同じ年代でも、

・痛みなく生活できている人

・症状が進みにくい人

は確実に存在します。

違いを生んでいるのは、

体の使い方と負担のかかり方です。


脊柱管狭窄症で多く見られる体の問題点

背骨(脊柱)の動きが硬くなっている

脊柱管狭窄症の方は、

・背骨全体が動いていない

・一部だけが無理に動いている

という状態になっていることが多いです。

本来、背骨は

全体でしなやかに動く構造です。

しかし動きが偏ると、

特定の部位にストレスが集中します。

神経の滑走性が低下している

神経は「引っ張られる」「滑る」ことで

負担を逃がしています。

ところが、

・動きが少ない

・筋肉が硬い

・同じ姿勢が多い

こうした状態が続くと、

神経の滑りが悪くなり、

少しの動きでも症状が出やすくなります。

股関節が使えず、腰に負担が集中している

特に多いのがこのパターンです。

歩く

立ち上がる

かがむ

本来は股関節が主役になる動作で、

腰(腰椎)が代わりに動いてしまう

これが、

・神経へのストレス

・症状の長期化

につながっていきます。


痛みが長引く人に共通する体の使い方の特徴

腰椎主導の動きがクセになっている

症状が強い方ほど、

・腰で動く

・腰で支える

・腰で頑張る

という動きが無意識に定着しています。

結果として、

「日常生活そのものがリハビリになっていない」

状態になってしまいます。

歩行や立ち上がりで腰にストレスをかけている

何気ない動作の積み重ねが、

一番の負担源になっていることは非常に多いです。


マッサージや整体で戻ってしまう理由

マッサージや整体で

・一時的に楽になる

・動きやすくなる

これはよくある反応です。

ただし、

体の使い方が変わっていない

この状態では、

元の動き・元の負担にすぐ戻ってしまいます。

筋肉を緩めるだけでは、

動作そのものは変わらないのです。


脊柱管狭窄症の改善に必要なのは「正しい順番」

まずは神経と関節が動ける土台を作る

いきなり鍛える

いきなり歩く量を増やす

これは逆効果になることがあります。

まず必要なのは、

・神経が動ける

・関節が使える

状態を取り戻すことです。

その上で筋肉を「使える」体へ

安定 → 動き → 強さ

この順番がとても重要です。


理学療法士が現場で行っている改善アプローチ

脊柱と股関節の役割分担を取り戻す

「どこで動くか」

「どこで支えるか」

これを身体に再学習させていきます。

感覚入力を増やし、動きを書き換える

ただ動かすのではなく、

・どこを使っているか

・どこが楽か

こうした感覚を取り戻すことが、

症状改善につながります。


ピラティスが脊柱管狭窄症と相性が良い理由

ピラティスは、

・負担を抑えながら

・正しい動きを

・段階的に

再教育できる方法です。

痛みを我慢する運動ではなく、

痛みを出さない体の使い方を身につけていきます。


どれくらいで変化を感じる人が多いのか

早い方では、

・動きが楽

・歩く距離が伸びた

といった変化を

数回で感じることもあります。

大切なのは、

「一気に治す」ではなく

「戻らない体を作る」

という視点です。


手術を考える前に知っておいてほしいこと

もちろん、

・排尿障害

・著しい筋力低下

などがある場合は、

手術が必要になることもあります。

ただし多くのケースでは、

体の使い方を変える余地が残っている

と感じています。


まとめ|脊柱管狭窄症は「体の使い方」で変えられる可能性がある

脊柱管狭窄症が良くならない理由は、

狭さだけ

年齢だけ

ではありません。

・どう動いているか

・どこに負担がかかっているか

ここを見直すことで、

症状が変わるケースは多くあります。

「もう仕方ない」と諦める前に、

一度、体の使い方から見直してみてください。

体は、正しく扱えば、ちゃんと応えてくれます。

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