「ただ立っているだけなのに、夕方になるとぐったりする」
「レジ・接客・施術・厨房など、立ち仕事のあと足も腰も重い」
そんな疲れやすさは、体力不足だけが原因ではありません。
実は、立ちっぱなしの疲労には2つの大きな要因があります。
1つは、動かないことで起きる“循環の停滞”(足がむくむ・だるい)。
もう1つは、姿勢のクセによって“支える筋肉が増え続ける”こと。
この記事では、立ちっぱなしで疲れるメカニズムを整理したうえで、特に見落とされやすい 「反り腰が体力を奪う仕組み」 と、今日からできる対策(立ち方・その場のケア・ストレッチ)をわかりやすく解説します。
CONTENTS
立ちっぱなしで疲れるのはなぜ?「動かない」だけで負担が増える

立っているとき、体は倒れないように常に“微調整”をしています。
大きく動いていなくても、ふくらはぎ・太もも・お尻・背中・足裏の筋肉は、じわっと働き続けています。
この「同じ姿勢を保つための働き」は、長時間になるほど疲れやすいのが特徴です。
1)筋肉が休めない:小さな力を出し続けるほど疲労が溜まる
筋肉は動きながら収縮すると血流が巡りやすい一方で、同じ姿勢で固めるように働くと、巡りが落ちやすくなります。
その結果、だるさ・張り・重さが抜けにくくなります。
2)血流・リンパが滞る:むくみ・足の重さが出やすい
立ちっぱなしでは下半身に重力がかかり続けます。
足首〜ふくらはぎが動かないほど、循環の流れは鈍りやすく、夕方のむくみや足の重さにつながります。
ここまでは多くの人がイメージしやすい部分。
でも、もう一段疲れを強くしてしまう“隠れ原因”が次です。
「反り腰」があると、立つだけで疲れやすくなる理由

反り腰は「腰が反っている」だけではなく、ざっくり言うと 骨盤と肋骨の位置関係が崩れて、体の支え方が偏っている状態 です。
反り腰の人が立ち続けると、体はラクな場所に体重を逃がしやすくなり、結果的に一部の筋肉だけが働きっぱなしになりやすいです。
理由1:腰・太もも前が“主役”になり、燃費が悪い立ち方になる
反り腰が強いと、骨盤が前に傾き、太ももの前(大腿四頭筋)や股関節の前(腸腰筋など)が緊張しやすくなります。
この状態で立つと、体を支える仕事を「腰〜前もも」が多めに引き受ける形になり、疲れが早く来ます。
「腰が張る」「前ももがパンパン」「ふくらはぎが疲れやすい」
このあたりは反り腰の立ち疲れでよく出るサインです。
理由2:お尻(股関節)で支えにくくなり、下半身が消耗しやすい
本来、長時間立つときは「お尻〜股関節の後ろ側」をうまく使えると省エネです。
ところが反り腰では、股関節がうまく“後ろ側で乗る”感覚が出にくく、ふくらはぎや前ももに頼りやすくなります。
結果として、立っているだけで足がだるい・重い、につながります。
理由3:肋骨が開きやすく、呼吸が浅くなる→疲れが抜けにくい
反り腰の人は、腰を反る代わりに肋骨が前に開いていることが多いです。
すると、呼吸が胸の上だけになりやすく、落ち着きにくい・疲れが取れにくい感覚が出ることがあります。
「仕事中ずっと浅い呼吸」「気づくと肩に力が入る」
こういう人は、姿勢と呼吸がセットで崩れている可能性があります。
30秒セルフチェック|あなたの疲れやすさは反り腰が関係してる?
壁を使うと簡単です。
- 壁に「かかと・お尻・背中(肩甲骨あたり)・後頭部」をつけて立つ
- 腰と壁のすき間をチェック
- 手のひら1枚くらい:目安としては自然な範囲
- こぶしが入るほど大きい:反り腰傾向が強い可能性
- すき間がほとんどない:猫背傾向の可能性
※痛みが出る場合は無理をせず、目安として使ってください。
立ち仕事中にできる|疲れにくい立ち方のコツ3つ
ここからは「今その場で変えられる」ことを優先して紹介します。
立ち方が変わるだけで、足と腰の消耗はかなり違ってきます。
1)足裏は「3点」で体重を分ける
足裏の体重がどこか1点に偏ると、疲れが一気に溜まります。
まずは以下の3点を感じてみてください。
- 親指のつけ根
- 小指のつけ根
- かかと
この3点に“うすく均等に”体重が乗ると、足が踏ん張りすぎなくなります。
2)「肋骨の下」と「骨盤」を重ねる意識
反り腰の人ほど、骨盤が前に流れて肋骨が前に開きがちです。
そこで、見た目を直すより先に“積み木を重ねる”イメージで整えます。
- 息をふーっと吐いて、肋骨の前の飛び出しが少し落ち着く
- おへそ下あたりが軽く締まる
- そのまま頭を天井へスッと伸ばす
これだけで腰の反りが落ち着いて、立つのがラクになる人が多いです。
3)「止まりっぱなし」をやめる:20秒だけ動く
立ち疲れの大敵は“固め続けること”。
忙しい現場でもできる、超小さな対策を入れましょう。
- かかと上げ下げを10回
- つま先を上げて前すねを使う(10回)
- 片足ずつ体重移動(左右10回)
ポイントは「頑張る」じゃなくて「循環を回す」です。
仕事終わり1〜3分|反り腰×立ち疲れを軽くするストレッチ3つ
疲れを翌日に持ち越しにくくするために、短くても毎日できるものを置いておきます。
ストレッチ1:ふくらはぎ(むくみ・だるさ対策)
- 壁に手をつく
- 片脚を後ろに引き、かかとを床へ
- ふくらはぎが伸びる位置で20〜30秒 左右
※膝を伸ばすと腓腹筋、軽く曲げるとヒラメ筋が伸びやすいです。
ストレッチ2:太もも前・股関節前(反り腰の燃費を落とす)
- 片膝立ち(前の膝は90度)
- 息を吐きながら、骨盤を少し後ろへ(腰を反らさない)
- 後ろ脚の付け根〜前ももが伸びたら20秒 左右
※腰を反らして伸ばすと、反り腰はむしろ助長しやすいので「吐いて肋骨を落ち着かせる」がコツです。
ストレッチ3:お尻(股関節の後ろを使える体に戻す)
- 仰向けで膝を立てる
- 片足首を反対の膝に乗せる(4の字)
- 太もも裏を抱えて、お尻が伸びるところで20〜30秒 左右
立ちっぱなしで「腰が痛い」「しびれる」場合の注意点
疲れだけでなく、次がある場合はセルフケアだけで押し切らない方が安全です。
- しびれがある
- 痛みが日ごとに強くなる
- 夜間痛、安静でも痛い
- 歩くと症状が増える/力が入りにくい
こういうときは医療機関の受診も検討してください。
まとめ|疲れやすさは「体力不足」より“姿勢の省エネ”で変えられる

立っているだけで疲れるのは、意志が弱いからでも、体力がないからでもありません。
動けない時間が長いほど、体は偏った使い方になりやすい。
特に反り腰があると、腰や前ももが働きすぎて燃費が悪くなり、呼吸まで浅くなって疲れが抜けにくくなります。
今日からはまずこの3つだけでOKです。
- 足裏3点で立つ
- 肋骨と骨盤を重ねる(吐く)
- 20秒だけ動く(止まりっぱなしをやめる)
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