「ストレートネックですね、と言われました」
「首のストレッチを続けているけど、すぐ戻ってしまう」
「姿勢を意識すると、逆に首がつらくなる」
名古屋・栄エリアでストレートネックに悩む方から、こうした相談を受けることは少なくありません。
結論からお伝えすると、
ストレートネックは“首だけ”の問題ではありません。
多くの場合、首は「原因」ではなく、
そうならざるを得なかった“結果”として今の形になっています。
CONTENTS
ストレートネックとは?多くの人が誤解している本当の正体
ストレートネックとは、本来ゆるやかなカーブを描いているはずの首(頸椎)が、まっすぐに近い状態になっていることを指します。
ここで多くの方がこう考えます。
- 首の筋肉が硬いから
- 姿勢が悪いから
- スマホの見すぎだから
もちろん、これらはきっかけにはなります。
しかし、首だけを見ていても改善しないケースが非常に多いのが現実です。
なぜなら、首は単独で姿勢を保っているわけではないからです。
首だけ戻そうとしても必ず再発する理由
ストレートネックの方の多くが、
- 首のストレッチ
- マッサージ
- 「顎を引く」姿勢意識
を一生懸命続けています。
その場では楽になります。
一時的に首の位置も戻ります。
でも、数時間後・数日後にはこう感じます。
「また元に戻ってる…」
これは努力不足ではありません。
体の構造上、戻ってしまう状態のままだからです。
首はとても小さく、繊細な部位です。
本来は、下にある背骨がしっかり支える前提で成り立っています。
その“支え”が機能していない状態で、首だけを正そうとすると、無理が生じます。
鍵は首ではなく「胸椎」が動いていないこと
胸椎が本来持っている役割とは
胸椎とは、首の下・肋骨がついている背骨の部分です。
この胸椎は本来、
- 適度に反る(伸展する)
- 呼吸に合わせて動く
- 頭と首を後ろから支える
という重要な役割を担っています。
ところが現代人は、
- 長時間のデスクワーク
- スマホ操作
- 前かがみ姿勢の固定
によって、胸椎が丸まったまま動かなくなることが非常に多いです。
胸椎が動かないと首に何が起きるのか
胸椎が反れなくなると、どうなるか。
頭の重さ(約5〜6kg)を、
胸椎では支えられなくなります。
その結果、
- 頭が前に突き出る
- 首の筋肉が常に緊張する
- 頸椎が代わりに頑張り続ける
という状態が起こります。
つまり、ストレートネックは
首が悪いのではなく、胸椎が働けていない代償なのです。
デスクワーク・スマホで胸椎が固まる現代人の姿勢
デスクワーク中の姿勢を思い出してみてください。
- 背中が丸まる
- 肋骨が潰れる
- 画面を見るために顎が前に出る
この姿勢が何時間も続くと、
胸椎は「動かない状態」が当たり前になります。
すると体は、
「この丸まった位置がニュートラルなんだ」
と学習してしまいます。
その状態で首だけを戻そうとしても、
体全体のバランスとしては不自然になるため、無意識に元へ戻ってしまうのです。
ストレートネックは「脊柱全体のバランスの崩れ」
頸椎・胸椎・腰椎はつながって動いている
背骨は、パーツごとに独立しているわけではありません。
- 頸椎(首)
- 胸椎(背中)
- 腰椎(腰)
これらは連動して一つのバランスを作っています。
どこか一部が動かなくなれば、
別の場所が代わりに頑張るしかありません。
ストレートネックは、
「首だけの問題」ではなく
脊柱全体の協調性が崩れたサインと考える必要があります。
首は結果、原因はもっと下にある
理学療法士として評価する際、
私たちはまず首をグイグイ動かしません。
それよりも、
- 胸椎は動いているか
- 呼吸で背中が広がるか
- 体幹で頭を支えられているか
といった点を見ます。
首は「一番上に乗っている部分」。
土台が整わなければ、上は安定しないのです。
理学療法士が考えるストレートネック根本改善の順番
ストレートネックを本当に変えていくなら、順番があります。
- 胸椎の可動性を取り戻す
- 呼吸と体幹で支える感覚を作る
- その上で首のコントロールを行う
首のエクササイズは、決して不要ではありません。
ただし、最後の仕上げです。
首だけを最初に頑張るほど、
遠回りになってしまうケースが多いのです。
名古屋でストレートネックに悩む方へ
「病院では異常なしと言われた」
「整体に通っても戻ってしまう」
「セルフケアが合っているかわからない」
こうした方ほど、
体の見方そのものを変える必要があります。
ストレートネックは、
首を責めても良くなりません。
体全体で頭を支えられる状態を作ることで、
結果として首が楽になっていきます。
首をどうにかしたい人ほど、全体から整えてほしい
- 無理に顎を引かない
- 首を頑張らせない
- 支えられる体を作る
これが、ストレートネック改善の本質です。
「首を治したい」と思ってここまで読んでくださった方ほど、
ぜひ一度、首以外にも目を向けてみてください。
それが、遠回りに見えて、
実は一番の近道になります。
