PMS(月経前症候群)とは

生理前にこのような症状はありませんか?

✔︎イライラする、怒りっぽくなる
✔︎集中力がなくなる、無気力になる
✔︎肌が荒れる
✔︎身体が浮腫む

これらは全てPMSの症状です。
今回はPMSとは何か、なぜ起こるのかをお伝えしていきたいと思います。

PMSとは?

PMS=“Premenstrual Syndrome”

生理の3〜10日位前から生じる身体的・心身的不調のことで
生理が来ると症状が弱まるのが特徴です。
症状は人によって様々ですが、
PMSの症状を感じたことがある女性は全体の80%以上といわれています。

PMSの原因

原因は明確にはわかっていませんが、
女性ホルモンの急激な変動が関わっていると考えられています。

女性ホルモンには以下の2種類あります。
・卵胞ホルモン(エストロゲン):女性らしく輝くホルモン
・黄体ホルモン(プロゲステロン):妊娠の準備のためのホルモン
この2種類のホルモンの変動によってPMSが生じると言われています。

PMSの症状が強い人の特徴

・律儀、真面目
・完璧主義
・嗜好品の量が多い
・生活リズムが変則的
・生理は煩わしい嫌なものという意識が強い
・ストレスを溜め込みやすい

PMSの対処法 〜精神面〜

・自分を責めない
・無理に頑張らない
・あらかじめスケジュールに余裕を持たせておく
・周囲に協力してもらう

具体的には
イライラしても、PMSだからしょうがない、と割り切ったり、
好きなことをして自由に楽しむ時間を作っておいたり、
恋人やパートナーとPMSについての理解を深めたり、
PMSの期間には重要な決断はしないようにしたり…

そろそろPMSの時期かなというときには上記の内容を意識して、
上手に付き合うことが大切です。

PMSを軽減する方法

PMSを感じてから対処するより、日頃からのケアが大切になってきます。

【食事】
●取り入れたい食事
・イソフラボン
 エストロゲンに似た作用を持つ。
 例:納豆、豆乳、豆腐、きなこ、油揚げ、味噌

・マグネシウム、カルシウム
 精神の安定やむくみを解消する作用を持つ。
 例:わかめ、ひじき、ごま、えび、チーズ

・ビタミンB群
 イライラや倦怠感を軽減する作用を持つ。
 例:マグロ、カツオ、レバー、ニンニク、玄米

・ビタミンC群
 ストレスへの抵抗力を高める作用を持つ。
 例:ピーマン、ブロッコリー、アセロラ、ゆず

・ビタミンE群
 抗酸化作用があり、血流を改善する作用を持つ。
 例:アーモンド、かぼちゃ、アボカド

・食物繊維
 便通を解消し、心身の調子を整える作用を持つ。
 例:ひじき、わかめ、ごぼう、キャベツ

●摂りすぎに注意したい食材
・糖分
 血糖値が急上昇、急降下することにより、PMSの症状を悪化させる

・カフェイン
 神経を過敏にすることにより、PMSの症状を悪化させる

・塩分
 浮腫みを悪化させる

・脂っこいもの
 ニキビや湿疹を誘発させやすくなる
 

【入浴】
シャワーだけではなく、湯船に浸かって体を温めることが大切です。
睡眠の70〜90分前に入浴することで、睡眠の質を高めることができます。

【運動】
有酸素運動を週に3回程度、30〜60分程度行いましょう。
激しい運動ではなく、会話をできる程度の負荷量を意識してみましょう。

最後に

PMSの症状を感じている女性は全体の80%以上とも言われています。
女性は男性に比べてホルモンの変動による心身への影響はとても大きいです。
まずは男性も女性も、正しい知識を学ぶところから始めていきましょう。

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