【名古屋栄マシンピラティス】反り腰をゆるめると、呼吸が深くなる
浅い呼吸の正体は、姿勢のクセかもしれません
◆「呼吸が浅い気がする」「疲れが取れにくい」そんな方へ
日中、なんとなく息苦しさを感じたり、
深呼吸をしようとしても肺の奥まで空気が入らない感じがしたり。
「最近、呼吸が浅くなっている気がする」という声をよく聞きます。
この“呼吸の浅さ”には、実は“姿勢”が深く関係しています。
特に、反り腰のある方は呼吸が浅くなりやすい傾向があります。
◆反り腰が呼吸に与える影響

反り腰とは、骨盤が前に傾き、腰のカーブ(腰椎前弯)が強くなった姿勢のこと。
一見すると「姿勢が良さそう」と思われることもありますが、実は多くの負担がかかっている状態です。
この姿勢では、
・肋骨が前方に突き出る
・横隔膜の動きが制限される
・腹圧(お腹の内側の圧力)が抜けやすくなる
といった状態が生まれ、深くゆったりとした呼吸がしづらくなるのです。
◆横隔膜が動かない=深い呼吸ができない
私たちの呼吸は、肺そのものではなく“横隔膜”という筋肉が上下に動くことで行われています。
この横隔膜がきちんと動くには、肋骨が柔軟に広がることと、腹部のスペースが確保されていることが必要です。
しかし反り腰の姿勢では、
・肋骨が上に引き上げられ、動きが小さくなる
・腹部の前側が張り、下腹部が使われにくくなる
その結果、胸だけの浅い呼吸になりやすく、
息を吸っても十分に酸素を取り込めていない状態が続いてしまいます。
◆呼吸が浅いと、どうなるのか?

呼吸が浅いと、単に酸素が足りなくなるだけではありません。
自律神経にも大きな影響を与えます。
呼吸が速く浅くなることで、交感神経(緊張モード)が優位になりやすくなり、
・リラックスしづらい
・疲れが取れにくい
・眠りが浅くなる
・肩や首に力が入りやすくなる
といった症状を感じやすくなります。
こうした「なんとなく不調」の正体は、姿勢の崩れと浅い呼吸の積み重ねであることが非常に多いのです。
◆反り腰をゆるめると、横隔膜が自然に働き始める
反り腰のクセを整え、骨盤と背骨が本来の位置に戻ることで、
肋骨の動きが柔らかくなり、横隔膜の動きがスムーズになります。
腹部の空間が広がり、呼吸が「胸」だけでなく「お腹」にも入っていくように。
この状態になると、深く、ゆったりとした呼吸が自然とできるようになっていきます。
◆イレのピラティスで行う“呼吸を変えるための姿勢改善”

イレでは、反り腰の改善を“見た目”だけでなく“機能”としても捉えています。
具体的には、以下のような流れでサポートを行います。
・骨盤の前傾角度を整え、ニュートラルなポジションに戻す
・背骨のS字カーブを適切に整え、肋骨の動きを引き出す
・呼吸と連動する体幹部(腹横筋・横隔膜・骨盤底筋)の活性化
・過剰に緊張している筋肉を緩め、必要な筋肉にスイッチを入れる
これらをマンツーマンで丁寧に行うことで、
「頑張って呼吸する」から「自然に呼吸が深くなる」体へ導いていきます。
◆呼吸が変わると、体も心も整っていく
呼吸は、唯一「自律神経に直接アクセスできる行動」と言われています。
だからこそ、呼吸が深まるだけで体の中のリズムが変わり、
・疲れにくくなる
・集中力が続きやすくなる
・気持ちが安定しやすくなる
・姿勢を無理なくキープできる
といった変化を実感する方も少なくありません。

