「良い姿勢=胸を張ること」と思っていませんか?
実は、胸を無理に張る姿勢は胸椎が伸展せず、腰を反らせることで代償してしまうため、反り腰や腰痛を招く原因になります。
この記事では、胸椎伸展の重要性と反り腰改善の具体的なエクササイズ事例をご紹介します。
胸回りが硬い方、腰の重さや反り腰に悩む方はぜひ参考にしてください。
CONTENTS
胸椎伸展とは?反り腰改善との関係
胸椎伸展とは、背骨の胸の部分(胸椎)を前方へ反らす動きのことです。
デスクワークや猫背姿勢が続くと胸椎が硬くなり、この動きが制限されます。
胸椎が伸展できない状態では、胸を張ろうとすると腰椎(腰の部分)を反らせて代償します。
これが「腰だけが反ってしまう姿勢=反り腰」です。
胸椎伸展ができないと起こること
- 腰への負担増加 → 腰痛や腰の重さ
- 呼吸が浅くなる → 酸素供給量の低下、疲労感増
※胸椎が硬いと呼吸の動きも制限され、腰や股関節に余計な負担がかかります。
もっと詳しい改善方法が知りたい方は
→ 反り腰の原因と改善法|骨盤・股関節を整えるピラティスアプローチ - 姿勢の崩れ → 肩こりや首の張りにも影響
反り腰改善のための胸椎伸展エクササイズ
① 胸椎伸展ストレッチ(椅子or床)
- 椅子に浅く座り、両手を頭の後ろに組む
- 息を吸いながら胸を天井方向に開く
- 腰ではなく胸の背骨が反る感覚を意識
- 5回×2セット
② フォームローラー胸椎伸展
- フォームローラーを肩甲骨の下あたりにセット
- 両手を頭の後ろに置き、息を吸って胸を開く
- 息を吐きながら元の位置に戻す
- 5〜10回繰り返す
③ 呼吸リセット
- 仰向けで膝を立てる
- 鼻から息を吸い、胸と肋骨が横に広がるのを感じる
- 口から長く息を吐く
- 1日3回、1回5呼吸を目安に
事例紹介(Before/After)

Before:胸を張る意識で腰を反らし、肋骨が前に開いた姿勢
After:胸椎が自然に伸展し、腰を反らさずに胸が開ける姿勢へ改善
期間:週1回×3ヶ月
アプローチ:胸椎伸展ストレッチ+呼吸法+ピラティスで胸郭可動域を拡大
関連記事
まとめ
胸椎伸展は、反り腰改善だけでなく呼吸改善や腰痛予防にも直結します。
「胸を張る」だけではなく、胸椎をしなやかに動かせる身体を作ることが、美しい姿勢と健康な腰を守る第一歩です。